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起業という道、自分の障害の状況に合わせ、完全自己責任のもと仕事をつくっていく道もある。(木明 翔太郎さん)

| 業種 | サービス業 |
|---|---|
| 名前 | 木明 翔太郎 |
| 障がい種別・程度 |
身体障がい1種1級 |
記載日:平成31年4月8日
業務内容を教えてください。
木明翔太郎行政書士事務所の代表行政書士として、クライアント様の官公庁に提出する書類・権利義務に関する書類の作成及び提出代行業務をしています。具体的には遺言書作成、相続手続きのお手伝いや、会社の設立や飲食店や障害福祉サービスなどの許認可申請の手続きです。その他、障害福祉サービス提供法人の経営、LGBT等性的少数者の権利擁護に関わる活動や、介護の資格・バリアフリー対応の講師もおこなっております。
一日のスケジュールを教えてください。

| 8時00分~10時00分 | 起床、朝ご飯、シャワー入浴、着替え等(ヘルパーによる介助) |
|---|---|
| 10時00分~12時00分 | 仕事 |
| 12時00分~13時30分 | 休憩(昼食、褥瘡予防のためベッドに横になる。ヘルパーによる介助) |
| 13時30分~19時00分 | 仕事 |
| 19時00分~ | 夕食、外出(プライベートの遊びや仕事の研修や接待含む)等 |
※19時00分~翌10時00分までは夜勤のヘルパーさんがいるので体調やスケジュールによって就寝時間はバラバラです。
職場で配慮されていること(嬉しかったこと)を教えてください。
自宅兼事務所なので、車いすユーザーにとって大変な雨や雪の中の通勤がないことです。全て物の配置等は自分に合わせているので、高いところにある物が取れない、トイレが大変という問題もありません。
仕事をする上で、ご自分で行っている工夫を教えてください。
この仕事はクライアント様との信頼関係がなによりも大切で、期日の厳守・成果物のクオリティの高さの維持が必要不可欠です。なので、なるべく仕事をするうえで体に負担をかけないようにしています。仕事の失敗や遅延に「障がいがあるから」はまったく言い訳にはなりません。最近では腕が動きにくくなってきたので、MOMOという上肢の動きのサポートをしてくれる福祉機器(右に掲載している写真)を導入しました。おかげで普段よりPC作業・紙作業の効率が上がりました。
活用した(している)支援機関を教えてください。
特にない。
ご自分が仕事で困ったときに、相談できる相手はいますか。それはどのような関係の人ですか。
先輩の行政書士、経営者の方々です。
けれど、中々障害を抱えた経営者が周りに少ないのが現状です。
余暇(業後や休日)の過ごし方を教えてください。
休みがあれば…趣味の映画鑑賞や、飲食店巡りです。
大体土日は行政書士業務以外の活動や仕事をしています。
歩んできた道のり(ご自分の年表)

- 1994年 出生
- 1996年 2歳の時に進行性の筋疾患脊髄性筋萎縮症発症
小中高と普通学級で過ごす。
(車イス生活は高校生から) - 2013年 4月 北海道大学法学部入学
- 大学時代は自分が利用しているヘルパーステーションで事務のバイトをし、許認可や助成金業務に関わる
- 19歳の時にインフルエンザにかかり入院したことが影響し歩行不可能になる。
- 21歳ごろから腕の筋力低下により電動車イス使用。
- 2015年 大学3年の時に行政書士試験受験、合格。
- 2016年 大学4年の時に行政書士試験合格を知った法律系コンサルティング社長に声を掛けられ、そこでバイトを始める。
- 2017年 卒業2か月前に業務中にトイレの我慢のし過ぎで膀胱を壊し、就職するつもりであった上記会社を退職。何もやることのない絶望時期を過ごす。
- 2017年4月 木明翔太郎行政書士事務所開業
- 2017年8月 一般社団法人ソーシャルパートナーズ北海道設立 理事就任
(障害福祉サービス事業、パラスポーツの普及事業を行う)
障がい者雇用を考えている企業の方にメッセージをお願いします。
私が大学時代バイトをしていた会社で膀胱を壊した原因は、トイレの少しのお願い(パーテーションでトイレしている姿を隠す)が繁忙期には言い出しにくいことにありました。口頭では、「障害があっても受け入れる、お手伝いする」といっていても仕事中には何が起こるのかわかりません。入社時、そして入社後のその方の状況を見て、明確にどう支援するのかを本人はもちろんのこと、職場全体(上司、同僚、後輩)に知らせることが大事だと思います。
これから一般就労をしたいと考えている障がいのある方にメッセージをお願いします。
一般就労もひとつの道です。ですが、少し険しい道かもしれませんが起業という道、自分の障害の状況に合わせ、完全自己責任のもと仕事をつくっていく道もあります。又、自身の障害を仕事上の負担だけでなくスキルにしていくのも手です。
(この記事は、ご本人から提出していただいた原稿を基に作成しています。)