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フラッシュオーバー・バックドラフト再現実験
火災では、急激に炎が燃え広がるフラッシュオーバーやバックドラフトなどの特異な燃焼現象が発生することがあります。
特に高気密、高断熱の耐火造建築物で発生しやすい現象ですが、寒冷地の木造住宅においても高気密化、高断熱化が進んでおり、フラッシュオーバーやバックドラフトの発生危険が高まっています。
今回は、耐火材と耐熱ガラスで作成した燃焼実験装置を使って、フラッシュオーバーとバックドラフトの再現実験を行いました。
【フラッシュオーバーとは】
火災室内の可燃物が加熱され、ある時期に一気に燃えだして室内が炎に包まれる現象です。
【バックドラフトとは】
火災室が締め切られた状態の時、室内が酸素欠乏となり炎が消えたり、炎の勢いが弱まることがあります。この時、窓や扉を開放することで、酸素が流入し発生する爆発的な燃焼現象です。
フラッシュオーバー・バックドラフトの危険性
- フラッシュオーバーやバックドラフトは、室内の温度や酸素濃度などの条件により発生状況が異なり、発生予測が難しい現象です。
- フラッシュオーバーやバックドラフトが発生すると室内が急激に炎に包まれ、高温になるため避難する時間がほとんどありません。
- 火災が発生した時に自力消火が困難な場合は、避難することを最優先として、避難後は室内へ戻らないようにしてください。
フラッシュオーバー再現実験
実験内容
燃焼実験装置内の壁と床に木材を設置し、床の木材に着火しました。
実験結果
- 着火後、床の木材は燃え続けた一方、壁の木材が燃え広がることはありませんでしたが、時間経過とともに壁の木材から、可燃性ガスを含んだ煙が噴出し始めました。
- 着火から約10分後、フラッシュオーバーが発生し、壁の木材が一気に燃えだし、内部が炎に包まれました。
実験写真

実験動画
バックドラフト再現実験
実験内容
燃焼実験装置内の壁と床にそれぞれ木材を設置し、床の木材に着火しました。
実験結果
- 着火から約12分後、フラッシュオーバーが発生し、壁の木材が一気に燃えだし、内部が炎に包まれました。
- 着火から約13分後、燃焼実験装置の扉を閉めたところ、内部は酸素欠乏となって炎は消えました。この時、炎は消えているが、内部は高温になっているため、可燃性ガスは木材から発生し続けて内部に充満しています。
- 着火から約15分後、扉を開放したところ、その約2分後にバックドラフトが発生しました。
実験写真

実験動画