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札幌市博物館活動センターの学芸員による研究で明らかになった札幌市手稲区からみつかったクジラ骨について
このたび、学術誌「アクアティック・マンマルス」(英文)に、当センター学芸員が取り組んだ、札幌市手稲区から見つかっていたクジラ化石の研究が掲載されました。
掲載誌および論文
- 掲載紙
アクアティック・マンマルス(水生哺乳類の意)
- タイトル
「札幌から見つかった完新世(第四紀)のセミクジラ化石について」
- 著者
田中嘉寛(札幌市博物館活動センター)
- 詳細
札幌市手稲区から発見された約7,000年前のセミクジラ科化石の学術論文出版について
(PDF:1,466KB)
研究内容
- 札幌市手稲区の「前田砂層」(およそ7000年前)から産出したクジラ化石3標本を詳細に記載しました。標本のうち1点は、これまでの研究で暫定的にホッキョククジラとされていましたが、今回新たにセミクジラに似ると再定義しました。
- 日本における完新世(約1万年前から現在)のヒゲクジラ化石のうち、形態的記述をともなった標本はわずか13例と極めて稀でした。本報告で記録したクジラ化石は形態学的記載を伴う完新世のセミクジラ科の化石記録としては、いまのところ国内最北の記録となります。
- 札幌市からは900万年前という「大昔」のサッポロクジラ(2025年8月に新属新種として発表)だけでなく、7000年前という「昔」のセミクジラ類の化石も見つかっていることを発信するとともに、今後は札幌の化石をさらに研究し、昔々の札幌にどのような古生物がすんでいたのか明らかにし、様々な方法で発信します。