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エキノコックスまめちしき
エキノコックスは寄生虫
成虫
- キツネや犬に寄生します。
- 体長4ミリメートルほどの細長い白い虫で、キツネ(犬)の小腸に寄生し、卵を作ります。
- 虫卵は、キツネ(犬)のふんとともに外に出ていきます。
- キツネや犬は感染しても一般的に無症状(又は軽い下痢程度)です。
幼虫
- 野ネズミや人に寄生します。
- 木の実などを介して虫卵を野ネズミが食べ、野ネズミの肝臓で幼虫となります。
- 幼虫は徐々に大きくなり、肝臓を圧迫します。
- ヒトは、キツネやそのふんをさわったり、山菜や沢水を介して虫卵を口から体内に取り込むことで感染します。
エキノコックスの生活サイクル
本来、エキノコックスは下の図のように、主にキツネと野ネズミに寄生しています。(実線矢印)

- エキノコックスの虫卵を木の実などを介して野ネズミが食べる
- 野ネズミの体の中で、エキノコックスが卵から幼虫になり肝臓に寄生する
- エキノコックスの幼虫が寄生している野ネズミをキツネ(犬)が食べる
- キツネ(犬)の体の中(小腸)で、エキノコックスが幼虫から成虫になり、卵をうむ
- キツネ(犬)のふんと一緒にエキノコックスの虫卵が野外に排出される→1.に戻る
ヒトは、エキノコックスの主な生活サイクルの中に入っていませんが、キツネやそのふんをさわったり、虫卵(キツネのふん)で汚染された山菜や沢水などを口にすることにより感染し、幼虫が主に肝臓に寄生します。(点線矢印)
ヒトからヒトへは感染しません。
エキノコックスの虫卵
ヒトの感染源となるのは、エキノコックスが寄生したキツネ(犬)のふんに含まれる虫卵です。
直径0.03ミリメートルほどでとても小さく、肉眼では見えません。
シャープペンの芯(しん)が左の黒い丸くらいの大きさだとすると、エキノコックスの虫卵は右のオレンジの丸くらいの大きさです。

虫卵の特徴
- 虫卵には粘着性(ねんちゃくせい)がない→流水で洗い流すことができます
- 虫卵は乾燥に弱い→乾燥すると感染性がなくなります
- 虫卵は熱に弱い→60~80℃で5分、または100℃で1分の加熱でやっつけられます
- 虫卵は消毒薬に強い→薬品による消毒は困難です
- 虫卵は寒さと湿気に強い→気温が20℃なら約25日(約1ヵ月)、10℃なら約90日(約3か月)、4℃なら約128~256日(約4か月~8か月)も生き残ることができると言われています。
- キツネ(犬)のおしっこには入っていない
キツネのエキノコックス感染率
キツネのエキノコックス感染率は、年によって変動はありますが、だいたい30パーセントほどです。
全てのキツネがエキノコックスに感染しているわけではありません。
キツネにかまれてもエキノコックスに感染しない
ヒトがエキノコックス症に感染するのは、キツネのふんに含まれるエキノコックスの虫卵が口から入ってきたときです。
万が一キツネにかまれても、傷口からエキノコックス症に感染することはありません。
(細菌感染などの可能性があるため、念のため医療機関を受診しましょう。)
※キツネは元々おくびょうな動物で、キツネからおそってくることはほぼありません。
子育て中の親ギツネは、子ギツネを守るためにヒトを威嚇する場合があります。
キツネを見かけたら、近づかないで静かに離れましょう。
空気感染しない
ヒトがエキノコックス症に感染するのは、キツネのふんに含まれるエキノコックスの虫卵が口から入ってきたときです。
エキノコックスの虫卵は乾燥に弱いため、空気中に舞い上がるほど乾いた状態では、感染性はなくなっています。
犬とエキノコックス
犬はキツネ同様、エキノコックスが寄生した野ネズミを食べた場合にエキノコックスに感染することがあります。
犬はキツネやそのふんからは感染しません。
犬同士でも感染しません。
犬は、感染しても一般的に無症状(又は軽い下痢程度)です。
犬がエキノコックスに感染すると、ふんの中にエキノコックスの虫卵を排出するため、そのふんを片付ける飼い主の感染の危険性が高まります。
飼い犬をエキノコックスに感染させないために、放し飼いやロングリードでの散歩など、犬が飼い主の目の届かないところで野ネズミを食べることがないように注意しましょう。
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